遊び・日常体験を少しリッチにする

私事であるが、平日忙しくて相手できない分、休日の日曜日は大きな用事がない限り、原則は家族デーとして、子どもたちと目一杯遊ぶようにしている。

今日も、小学生の息子と電動ドリルを使って工作をしたり、縁側のウッドデッキを修繕したりするところから一日が始まった。アイディアを出し合って、端材を使ったり、畳返しではないが、ウッドデッキをはずしてひっくり返してきれいな部分を表に出したりして、整え直したら、割と良い形となった。

寒い冬ではあるが、日が出ているうちは暖かい。昼は相方がお手軽バーベキューを提案してくれたので、子どもたちと一緒に火起こしをして炭火焼き焼き鳥、焼き芋、ホイル焼きなどを画策。火が起きるまでの間はホースで庭に水撒きしながら、太陽との作用で虹が出るのを楽しんだ。

捨てる予定だった古いソファを捨てずにおいたので、それを引っ張り出して、リラックスしながら焼き鳥を頬張り、お茶を飲み、富士山を背景にくつろぐ時間はちょびっとリッチな、ちょびっとプレミアムな時間であった。

終了後、相方は残った炭火で、夕飯用のシチューを数時間かけてコトコト煮込む。

その横で今度はこどもたちと、いつか処分しようと思っていた古いブラウン管テレビの解体。こんな経験をする中学生、小学生はそうそう居ないだろう。ネジを一つずつ外すと、こんなに空洞だったのか、というようなスペースの中に、ブラウン管の背中の部分が突き出ていた。電子基板は底と背の方に集中していた。それらをニッパーで切断したりしながら細かく部位ごとに分別していく。

ブラウン管部分は真空になっているため、安易に破壊すると飛び散ったりして怪我の危険性があるので、慎重に部品を外した後、わずかな亀裂をいれてそこから空気調整をする。これは父の仕事だ。あとは破砕して再度分別してガラスゴミとして廃棄するのみだ。(怪我や感電の恐れがあるので、自己責任にて。)

残った、外側のプラスチックボディは、子どもたちに様々な金物、トンカチ、大型のクワやスキを使って、盛大に破壊工作である。打ち付けるスピードが遅いと跳ね返ってうまくプラスチックが割れないが、勢いをつけると割れることがわかって要領を得てくるともう、彼らの天下、特に中学生のお姉ちゃんの出番である。 大物を姉が破壊し、小さな破片を弟がさらに砕く。普段、物を壊してしまうことはあっても、意図的に壊して良い機会などそうそう無い。彼女もストレス発散!と言いながら金物を振り回し、非常に楽しい、貴重な体験になったようである。

家族日記のような体裁になってしまったが、言いたかった事は、食材以外は、ほとんどお金をかけず、あらゆる遊び、体験、食事、学びができる要素が多くあるという事である。

遊びといったらゲーム、またイオンやレジャー施設に行って遊ぶなど、それも良いが、遊びが固定化してしまう。

日常にある素材、場所、道具を、いろんなアイディアで、色んな角度から活用してみることで、どんな遊びよりも面白おかしくなる瞬間がある。

あなたのそばにある日常体験を、少しリッチにするとしたら、どんな遊びをいれるだろうか。(田邉元裕)