特定の人によりかからない仕組み作り

富士宮やきそばの成功は、富士宮やきそば学会創生メンバーの努力、とりわけ、故・渡邉英彦会長の尽力があって、大きなムーブメントを作ることができました。日本全国にB-1グルメブームが巻き起こり、多くの地方都市が名乗りを上げ、元気を復活させました。その先駆けとして、富士宮は大きな功績を残したと言っていいでしょう。

そんな富士宮やきそば学会が、十分成し得なかったことがあるとすれば、「特定の人によりかからない仕組みづくり」だったのではないかと思います。

地域活性化のカリスマとして活躍した渡邉会長は、多忙で日本全国、はては世界まで飛びあるていました。メディアの注目、各業界からの各種オファー、地元経済界、行政からの各種会議への参画など、負担が一気に集中しました。いっときは、週に一回、富士宮に帰ってくる、というくらい、地元を離れていました。

みな、特定の人、地元の英雄によりかかってしまっていたのが、実態でした。新しい英雄をまつり、同じことを繰り返すのが吉であるのか?「いいえ」と私は考えます。

単に、後任のリーダーを据えるのではなく、新しいリーダーづくり、新しいサポートリーダーづくり、フォローアップシステム、次期リーダー養成など、綿密な「チーム作り」が今後あるべきでしょう。富士宮の地域おこしの分岐点の現在です。(田邉元裕)