集合になると素人になる危険性

一人ひとりは、良い素材、商品、サービスを持った経営者なのに、集合すると素人になる事がある。

集合のお土産物店やフードコートなどに、その傾向は見られる。

いわゆる一種の協同組合みたいな形になり、微妙な牽制のしあい、遠慮、配慮などが生まれる。合意形成を重視し過ぎた結果、本来は最初からあってしかるべき設備を導入するのに、何ヶ月も大幅な時間がかかってしまうという話さえ聞く。お客様優先で検討すべきレイアウトを「公平」の名のもとに、導線を無視した中途半端なものになっているケースもあり、集客やサービス提供に支障をきたしてしまうことはままある。

一人一人は精鋭のプロの選手なのに、野球のお見合いでボールを落としてしまう現象ではないが、こういう場所でも、つまらぬ理由でせっかくの来客・チャンスを失ったりすることはある。

責任転嫁も起きやすくなったり、経営者の覚悟、判断が鈍り、真剣度も下がってしまうことさえある。本来は営業時間を例えばあと2時間は伸ばしたほうが良いのに、周りに合わせて営業時間を調整せざるを得なくなることも。

打開策として、共同催事、共同広告など、何かと共同でやりだすが歩調を合わせるためにそっけないもの、特徴の無いものに仕上がってしまうこともある。イベント中毒、セール中毒になって、一番大事にすべき日常の集客がおろそかになってしまったら本末転倒である。

まずは原点回帰して、お客様目線を徹底的に追求し、個々の魅力のブラッシュアップから取り組むことが重要である。当たり前のことなのに、集団になると、どこかにスキが生まれてしまうのは非常に怖いことである。(田邉元裕)