日々の地に足をつけた取り組みがあって大きなチャンスもものにできる

とある芸人が、ブレイクして、その年の流行語や社会現象になるようなことはよくあります。中にはいわゆる一発屋としてその時だけは盛り上がるが、その後消えていくようなケースもまたみかけます。ほんとうに消える人もありますが、TVに出ないだけで、地方巡業、ライブなどで根強く活動を続けている人もあります。

彼らは、ある日、ラッキーで突然ブレイクしたのでしょうか?ほとんどがそれは「いいえ」です。ひたすらネタを作り、試し、失敗しての繰り返し。または、お笑いとは少し違うような細かいメディア出演、地元イベント参加、作家活動、作曲活動、あらゆる事に取り組んで、芸人としての肥やし、エキスを濃縮しているのです。アスリートの筋肉のように、鍛えているからこそ、チャンスが来た時に、瞬発力を生かして前に出ることもできる。

スポーツ選手に例えるとよりわかりやすいのですが、日頃しっかりトレーニングしていないサッカー選手の眼の前に、ラッキーでボールがやってきても、うまくシュートできるかというと、当然体がしっかり動きません。

富士宮やきそばでさえ、情報提供、話題の作りかたで広まりましたが、戦後、富士宮の食文化としてちゃんと継続し、やきそばが定着していたからこそ、ブレイクしても、その需要に十分こたえられるのです。逆を言えば、ブームが落ち着いても、いつもどおり、サービスを提供することができます。

ある日突然のラッキーはありません。あったとしても、一時的、限定的。

日頃の地に足をつけた取り組み、トレーニング、修練があってこそ、チャンスはものにできるのです。(田邉元裕)