用事が満たせればどこにでも人は行く

用事が満たせないと人はあまり動きません。

もちろん「気ままにブラブラ」もあるかもしれませんが、それも「気ままにブラブラしたい」という心の用事です(笑)

用事さえあれば、不便な山の中でも、遠い島でも、ハワイに結婚式にでも、友人や恋人に会いにでも、おいしいものを食べにでも行きます。

フルーツサンドで有名になった、望月商店さん。「こないだ、新富士駅でわざわざ途中下車して、タクシーで来てフルーツサンド買って、またタクシーで新富士駅から新幹線乗って次の旅の地に行った猛者がいたよ」という逸話も耳にします。

従来型の商店街がなぜ廃れたのかというと、単純にいえば「用事が満たせなくなってきたから」です。欲しいサービスが無い事が多いので、行く意味がないのです。仮にあったとしても「欲しいものがあるという情報がない」ので、結局確実にある場所に人の足は向きます。

これにさらに追い打ちをかけるように「行っても空いていない。行っても車がすぐに止められない。雨に振られると濡れる。」などなど、用事を満たせない商店街によりつかない理由が次々と誕生してきます。結局、用事を満たせるネット通販、イオン等のショッピングセンターや、郊外型店舗、ドラッグストアに走るのは必然です。

ある程度は何でもあるけど、専門的なものがない、と過去には揶揄されたイオンも、かなりテコ入れをしていて、例えばお酒売り場一つとってみても、ちょっとしたお酒専門店以上の品揃えに取り組んでいますし、模型店もマニアックなものも含めいろいろ揃えています。

「あなたのお店、サービスで満たすことのできる用事はなんなのか」という事を逆に突き詰めて考えて実行していくことで、道は切り開ける可能性は存分にあります。(田邉元裕)