横並び営業時間で良いのか

商店街や、集合店舗であるあるなのが「だいたい19時で閉店」「このモールは17時半閉店」など、横並びの営業時間になっている事です。営業はそれぞれの自由なので別にいいじゃないか、と言われるかもしれません。

ただ、理由をあえて聞いてみると、自由どうこうではなく、富士宮の中心市街地の観光拠点の付近でも「観光バスは午後はこないから」「このあたりはホテルもないし」「組合で決まってるから」など、定時閉店、短時間営業の理由が色々聞かれますが、それらの言い訳の共通点は「他の要因」を挙げている点です。自発的に、何かを仕掛けようというような雰囲気はなく、ムラ社会の悪い部分が最も強く発揮されてしまっているようにさえ感じます。

組合の人に文句言われるから、目立たずやろう、など、ありえないような本当の話がリアルにそこにはあります。中には、本店や本社は商店街の中にとりあえず置いて、組合にも加入しておくけれど、事実上の拠点は商店街の外に置いている会社も少なくない。

富士宮やきそばで、これだけ全国区になった街でさえも、たった今現在でも起きている現象で、浅間大社前の目抜き通りも、夕方になると寂しいエリアになっています。古き良き商家の誇りや気概は、もうそこには見えません。まだ、若手経営者が頑張りだした東エリア(ビュッフェレストランや地ビールレストラン等)や、西エリア(焼き鳥店、地ビールのタップルーム)の方が動きが見え始めて、今後が楽しみに感じます。

その為か、富士宮が提供するサービスは、非常に素晴らしく、大満足のものもあれば、逆になんじゃこりゃ、という低レベルなサービス、または、サービスそのものが無いなど、ギャップが激しいのが現状と言わざるを得ません。バスツアー客で訪れた方にはあまり感じられないかもしれませんが、バックパッカー、ツーリングなど、比較的時間を自由に使えるスタイルで訪れる観光客ほど、如実に外の情報と中の実態のギャップを感じています。

富士宮は裕福な方が多いと言われます。商業者は、つかみどころのないフリーの客や観光客相手にガツガツしなくてもなんとでもなる、横並びの家族経営、おつきあい経営で十分儲かっているし、未来も安泰、幸せである、という方がきっと多いのでしょう。それでも、時代とともに環境が変わるご家庭、店舗は当然色々あります。変化をしなければいけない時期に来ているところもあるのではないでしょうか。

そんな中で、「みんなの足並み」を乱したり単独行動するだけで非国民と言われてしまうような 世知辛い狭いムラ商店街が世の中に多くありますが、だからといって、言っているそんな彼ら・彼女らが、あなたの生活や経営を身を挺して守ってくれるわけがないのも事実です。ならば、もし商店主の方が何かを変えたいと思うなら、結局は自らのリスクで、自らの考えと行動で、勇気を出して一歩踏み出す必要があると思います。(田邉元裕)