トップが失敗を認めること

二宮金次郎=尊徳さんは非常に有名ですが、実際何をしたかということを細かく知らない方も多いのではないでしょうか。彼は二宮金次郎像でご存知の通り、苦学の末、江戸時代の経済人として大成し、多くの功績を残しました。

特に、報徳仕法と呼ばれる、農村復興政策を指導し、多くの復興実績をあげ、日本全国各地からお呼びがかかる人気の「復興プロデューサー」だったのです。

ただ、当時の地方自治体=藩においての復興、改革は実に大変だったようです。そんな中で、二宮尊徳が、改革を引き受ける条件の一つとして考えていたのは「トップが失敗を認めるかどうか」というところだったと言います。

今でいえば、県知事や市長でしょう。当時は藩主や、代官といったところでしょうか。時のトップが、高いプライドのあまり、失敗を認めず、丸投げで復興を頼んだところでうまく行くわけがないと彼は考えていたわけです。

これはどの時代にも言えますね。地方自治、まちづくり、企業経営、すべてはトップが最終的な責任をもって、事業にあたることができるかどうかがキーポイントです。失敗したことは素直に失敗をみとめ、「じゃ、どうしたらよいか」をしっかり考えて、実践した地域が、再生していったのです。(田邉元裕)