特化したコンテンツ

岩手県紫波町(しわちょう)には、バレーボールに特化した体育館がある。国際基準にも適合し、観客席を廃してフォームチェックのカメラなども整備された、「練習」専用の体育館である。

オガールアリーナ

日本初のバレーボール専用コート。
オリンピックでも正式採用されているフランスGerflor社製タラフレックスを床材に使用。
高さ11メートル、縦34メートル、横24メートル。スクリーン完備。また、宿泊施設「オガールイン」を併設。
日本国内プロチームの合宿に活用されている。
https://ogal-shiwa.com/information/58

オガール紫波 HPより引用

あえて目的に特化した体育館にしたことで、全国各地から練習合宿に利用されている。宿泊施設の併設など、整備は万全である。
「プロ中のプロに利用される水準」のものを整備することで、従来になかった集客を図ることができた紫波町。

島根県海士町(あまちょう)は隠岐諸島にある島々の一つ「中ノ島」で、島全体が海士町となっている。
どの離島の例に漏れず、海士町も人口減少の一途をたどっており、唯一の隠岐島前高等学校も統廃合の危機に瀕していた。2007年から同高校の魅力化の活動に取り組み始め、島前以外からの入学生の寮費無償化や公立学習塾の設立、島留学制度の整備など、積極的な施策を打ち出したのである。この取り組みが功を奏し、2012年には、1学年1学級だったのがついには2学級となり、2016年度には各学年2学級ずつ、合計6学級となり生徒がほぼ2倍に近い状態となった。

海士町は他にも「島まるごと図書館構想」などもうちだし、海士町中央図書館以外にも数多くの分館を整備していった。

“図書館のない島”というハンディキャップを逆に活かし、島の学校(保育園~高校)を中心に地区公民館や港など人が集まる既存の公共施設を図書分館と位置づけ整備し、それらをネットワーク化することで、島全体を一つの「図書館」とする構想。


http://lib.town.ama.shimane.jp/

海士町中央図書館ホームページより

まちおこしは、単に、商業や観光だけではないのである。また、圧倒的に何かが不足しているネガティブ要素を逆にとらえて活用することも非常に重要なポイントである。(田邉元裕)