燃え尽きている暇は無い

上野の里まつり、無事10回目の開催を終えることができた。快晴で富士山も笑顔。今年も去年以上の来客で賑わい、非常に嬉しい時間となった。自分は全体の企画統括の事務局長として、朝から夕方まで走り回って文字通り足が棒である。

晴天の富士山
賑わうドイファーム
富士正酒造も祭りらしく色とりどりワイワイ
牧野酒造 ステージ前にも人がごった返し

今年も、推計6,000以上は来場があったであろうと思われる。会場にも確認して、概ねの数値をまとめているところだが、何よりも、参加者の笑顔が、成功を物語っている。感謝感謝である。

このイベントでは、他の蔵開きとは違い、「巡る」をキーワードとしており、あえて、その場に落ち着きすぎないレイアウトを10年間やってきている。もっと座ってのんびりしたい、という要望が根強くあるのも理解しており、可能なところは、一部拡張してスペースを作ったりしているが、それ以外は「あえて不便」もそのままにしている。賛否もあるだろうが、10年間のこだわりでもある。おかげさまで、特にお酒を飲まれるお客さんで、大きな怪我、事故はほとんど出ていない。救急車出動も、記憶、記録にある限りだと、10年間でほんの2・3回程度だ。

手作りイベントとして10回、やってきて、解決して発展している部分もあれば、これから解決していくべき課題も多々ある。経済的な基盤をさらに強くする必要が出てきているし、個々の内容の精査も必要。厳しいようだが出店者の評判チェックなども必要になってきそうだ。お客さんの満足度を上げることが大事。増発バス、シャトルバスをよりわかりやすく、明確に、かつ、安全にしていかねばならない。先にも書いたスペースの課題など、さらなる発展を考えるならば、会場のキャパシティもだいぶ厳しくなってきているので、さらなる整備や英断も必要かもしれない。

などなど、終わった直後だからこそ、燃え尽きている暇は無く、もう、来年への構想に向かって、メンバーの脳内はすでに再始動している。

この「上野の里まつり」について、自分のビジョンを少し語るならば、これまでの10年は、何もないところから立ち上げて、地域の人々、協力者と「徐々に離陸」をテーマにしてきた。課題はあれど、一定の安定飛行になってきたところで、次のステップへ。次の10年、その中で「イベントで終わらせない」「地域全体プロデュース」というところを強化していこうと考えている。

決して、それはイベントそのものの拡大が目的ではない。何かと何千人来た、何万人来た、と、数だけが注目されがちだが、かねてから私は「イベント中毒」については危険だと考えている。

年間を通じた「上野の里」への来訪者も増やしたい。それには、このイベント以外の既存のイベント、常設の店舗やサービスとの連携や新しいコラボレーションの創造、サービスの新設など、日常から人が訪れ利用してくれるような、経営視点を取り入れた計画的な、綿密な戦略の立案と実行が必要になるだろうと思う。それらを通じて、来た人も、お迎えする人も、みんな笑顔になってほしいと思う。(田邉元裕)