たった一人の強い志ある人間次第で変わる「街の常連へ」

全国で、多くの地域活性化活動がある中で、本当の意味で成功・結実しているところには、共通点がある。

それは、昨日の 「地域活性化活動、少人数で」というテーマと同様だが、単純に、たった一人(またはごく少数)の強い志を持った人間がコアとなり、自発的に動いている、という点であると考えられる。

富士宮やきそば学会のコアメンバーの中で、会長となった故・渡邉英彦氏も当然その代表的な人物だ。

名古屋の円頓寺商店街を復活させるきっかけになったのも、「市原正人」さんという、たった一人の建築家であった。円頓寺にはたまたま仕事で訪れただけの市原氏。しかし、そこで知り合った一人のおばあちゃんとの交流をきっかけに、人情たっぷりの円頓寺の人々、お店の魅力、ポテンシャルに気がついた。

数ある成功事例は、「円頓寺商店街 事例」でインターネット検索していただければおわかりになるだろう。

彼にとっての第一歩はなんだったのか。

「彼が最初にしたプロジェクトは。それは、大層なことではなく、建築仲間十数名を募って、円頓寺商店街に飲みに行こう」だったのである。

よそ者から街の常連へ。「なんかあんたたち、最近顔をよく見るね」と言われるようになること。そして、徐々に街への愛着も生まれていった。

美談ばかりではなく、その立ち上げメンバーも、すぐに大きな成果に結びつかなかったため、徐々に離脱する人も増えていったという。しかし、市原氏の熱意は強く、諦めず新たにチームを結成したのである。そのチームは建築家以外の様々な活動家、クリエイター、デザイナー、教授らが集い「那古野下町衆」と名付けられ、現在も活動している。

那古野下町衆 リンク

今でこそ大きな活動になっているが、きっかけは一人だったのである。(田邉元裕)