道の駅のハシゴで想うお客様目線

場所によって、盛衰の差が激しい「道の駅」。ほんとうに、場所により雰囲気もやり方も情熱も違う。地元の商工会がやっているところもあれば、三セクの会社、専門事業者など、色々。 地元産品にこだわっているところもあれば、あくまで、お客様目線で、欲しがりそうなものを置いてあるところもあれば色々。

最近人気があるという南部町にある道の駅なんぶは、情報通り、お客さんで活況であった。ずらりと多くの地元産品が並んでいるのはもちろんであるが、それ以外の地域の物も多くラインナップしている。食堂も、地域のメニューだけにこだわらず、海産メニュー、カレーメニューなど、みんなが食べたそうなものも一通り置いてあることに気づく。

自分は結局焼津産の海鮮丼を頼んだのであった。

結局、自分も食べたいものを食べるのである。

せっかくなので、沿線の他の道の駅にも寄ってみるが、パッとしない。とある道の駅では、地元産にこだわっているのはわかるし旨いのだろうが、おばちゃんたちが焼き台の前で座りながら、ぼちぼちとアユの塩焼き魚一匹まるまる焼かれても、じゃあ、かぶりついて食べるかというと、なかなかそこまではと思い躊躇してしまう。手も汚れそうなので、女性に限らず男性の自分でさえ敬遠してしまう。

またとある道の駅では、味噌などが名産ということで、味噌アイスやきなこアイスなるものがあり、努力と情熱は感じられるし、実際食べてみたら美味しいかったのではあるが、カップ一個まるまるたべると、口の中が変な感じになってしまい、また食べようという情熱が少し薄れてしまう。

はたまた、とある道の駅では、ちょっとした地元産のチキン、ハム、レトルトカレーなどが、美味しそうではあるが、激安は求めていないのであるが、ちょっとしたものでも、軒並み1,000円に届きそうな価格設定で、気軽には中々買えず見て帰ってきた。

たくさん食べられなさそうであれば、有名なアイス、ピノのように、一口サイズにしてだしたら、味噌アイスも、きなこアイスももっと行けるんじゃないだろうか?アユの塩焼きにしても、やはり、最近はやりのコンビニのチキンなどのキッチンメニューではないが、お手軽に食べやすい処理をしたほうが、気軽に手に取ってくれるのではないだろうか。 日本人が大好きなカレー、ラーメン、うどん、そば、何かと組み合わせたメニューもきっと面白いだろうと思う。

地域活性化の話題になると、とかく、「地元縛り」になってしまいがちで、ガチガチの設定で、ガチガチの高価格で、人がなかなか手を出せないようなものになってしまう事はよくある。 生産者や行政、関係者は良いと思っていても、お客さん目線で考えると、価格設定はもう少し検討の余地があるようには感じる。地元にこだわりすぎた結果「これは、富裕層に向けて」とか言い出す人がいるから笑いを通り越して恐ろしいものであるが、本当の富裕層が、そうしたパッケージ、売り方で、手に取って買うのだろうか、といえば否である。結果として高くなるものと、売る先を決めて、価値を十分に検討したうえでの高さは別物である。

まあ、話が広がりそうなので今日はこれくらいで収めようと思うが、突っ込むだけじゃなく、改善提案を考えながらハシゴすると、いろいろアイディアも浮かんできて楽しい。そして、自分自身や同行する仲間もお客になりつつ「お客様目線」について、今一度、考えていく良い機会になったと思う。(田邉元裕)