金沢の新幹線による良い影響

新幹線開通すれば、地域おこしの起爆剤になる!というほど、そんな簡単でもなく、コンテンツが無ければ、新幹線があっても対して変わらない趣旨のブログを先日書いた。

しかし、金沢には、北陸新幹線の開通により大きな転換期が来た。兼六園、金沢城、うまい地元料理、市場街、魅力的な事を思わせる茶屋町など、コンテンツが豊富であったこともあり、北陸新幹線の開通の影響もあり多くの来客で賑わっている。

2009年に約231万6800人だった金沢市内の年間宿泊者数は、2017年は約319万3500人まで増加した。

東洋経済記事より

https://toyokeizai.net/articles/-/248449

比較する参考に取り上げる時期によっても、インパクトは変わってしまうのだが、それでも、8年間程の間に、80万人も増えたことは特筆すべきである。2019年現在も開発ラッシュで、到るところに開発現場が散見される。観光客、とりわけ外国人の姿も多く見られる。

企業アンケートによると、新幹線開業2年目の売り上げが開業前より「伸びた」と回答した企業は、全体の40.8%、金沢市内では49.0%に達した。しかし、金沢市内でも、「変わらない」が24.3%、「減った」が25.2%あった。

東洋経済記事より 上記同様

企業の反応も上記の通りで、多くの企業が営業を伸ばしている。もちろん、衰退もあるが、東京の一等地でも閉店撤退する企業があるのと同様、消費者の心をつかめない、またはチャンスを物にできない企業はどこの時代、どこの場所にも一定数存在するのは仕方ないことであろう。

「遅すぎた新幹線」と揶揄されることの多い北陸ではあるが、逆に、情報化の進んだ今の時代だからこそ、環境整備の到るところに最新技術も導入できているし、あらゆる地域開発事例の検証も進んできていて、金沢はこれからの新幹線活用、地域資源活用のモデルケースとして非常に素晴らしい要素を持っている。

一方で、富士にある新幹線新富士駅は今でも、不便の不満の声しか聞こえてこない、痛い新幹線駅であることは事実である。十分な検証、検討もないままに、辺鄙な海岸そばに作られた、在来線と接続されていない新富士駅。当時の経済事情、政治事情、土地事情から仕方ないという人もあるが、仕方ないでは済まされない。

あるものをどうにかするのは大変であるが、どうにかしていく決意を持って、富士市だけではなく周辺の自治体、政治家、経済家、あらゆる有志が連合して、この課題には取り組まねば富士地域の未来は明るくないだろう。(田邉元裕)