大人の事情 VS 子供の本音

地域の食資源。より良くすることは、とても大事である。しかし、時に大人の事情で、本来おいしく提供できるものが、微妙なもの、またはまずいものになって提供されることはよくある。

子供たちに提供される給食などはその一例だ。予算の都合、食の組合の都合、栄養士の都合、給食センターの都合、あらゆる大人の都合、事情がからみあって、「なんじゃこれ、まずい」給食が出来上がってしまうケースがあるのだ。大人の事情といっても、ひどいときは業者や生産者同士、または組合や自治体など、利害関係者のケンカが原因なんていう、犬も食わないような事情が隠れている場合もある。

そんな時、子供たちは容赦なく本音を言ってくる。味が変、うすい、まずい、食べられない。厳しいほどに、残酷なまでに、子供たちはまっすぐである。

彼らの前に、大人の事情は通じない。そこにあるのは、落胆と、給食なんて、地元食材なんて、という悲観を招く現実だけである。

サービスの受け取り側の本音、気持ちにフォーカスする時、大人の事情とは言っていられない。不断の努力、取り組みが必要になってくるのである。(田邉元裕)